内科や外科などの医師のように、歯科医師にも大学で研修を受け医局に属し研究をするという学び方や腕の磨き方があります。
しかし、その他の医師のように大学で勤務医として働き続けるという人はごく少数であり、多くは研修を終えればどこかの診療所やクリニックに就職することになるでしょう。

非常勤の求人も決して少なくはないため、パートやアルバイトのような形で働く医師もいますが、一部の人はそこから開業医というポジションを目指すことになります。

独立開業するメリット

おそらく、歯科医師としての免許を取得したら、あるいは取得する前からかもしれませんが、独立して自分のクリニックを持つという道を描いている人が大半なのではないでしょうか。

しかし、実際に研修を受け、その後どこかの診療所などで働いてみると、なかなか難しい現実があることを思い知らされ、独立を諦める医師も少なくないようです。

独立をし自分のクリニックを構えると、自らの方針で診察や治療を行うことが可能となります。
独自のコンセプトを持ったクリニックを開業すれば、そこに魅力を感じた患者さんを集めることができ、うまくいけばどこかの診療所に雇われるよりも数倍の収入を得ることができるでしょう。
これが独立することによる幾つかの、しかし、とても大きなメリットです。

独立開業するリスク

その反面、自分のクリニックを持つことにはリスクも存在していることを無視してはいけません。
何よりも、開業資金が必要となります。
規模にもよりますが、最低でも3000万円、平均すると4000万円から5000万円の資金が必要です。

人が全くいないところにクリニックを構えても意味はないため、どうしても都市部で場所を借りなければならず、そのため家賃はもちろん、敷金や礼金、保証金などで数百万円は用意する必要が出てくるでしょう。
借りた建物内をクリニックにふさわしい内装にしなければいけませんし、看板などの外装にもお金がかかります。
これに必要な額は1000万円から2000万円ほど。

同じくらいの額を医療機器を揃えるのに必要となり、宣伝のための広告費などでプラス数百万円。合計すると上で示したような資金を用意しなければならなくなるわけです。

歯科医として独立しても簡単に成功するわけではない

歯科医師は今後も増えていくと予想されていますが、その分、人口は減りつつあるのが現在の日本社会。
立地を間違えたり能力がないままに開業してしまえば、患者さんが確保できずに廃業に追い込まれるリスクがあることは、是非知っておきましょう。
歯科医師免許を持っていれば、それで独立でき、多額の収入が得られるわけでは決してないのです。